シャウエン(正式名称:シェフシャウエン)は、モロッコ北部のリフ山脈の奥深くに位置する小さな都市で、「青い街」として世界的に有名です。その幻想的な青い街並みは、世界中の旅行者を魅了し続けています。
【基本情報】
国名:モロッコ王国
地域:リフ山脈(北部モロッコ)
人口:約4万人
標高:約600m
愛称:「青の街」「青い真珠」
【シャウエンの魅力】
- 一面ブルーの街並み
街全体が青く塗られた建物で彩られていることで世界的に有名。青のグラデーションと石畳の路地が、まるで幻想的な世界に入り込んだような雰囲気を醸し出します。
理由には諸説あります:
昔からの宗教的な習慣(ユダヤ人が青を神聖な色と考えた)
虫除け・暑さ対策(白よりも涼しげで清潔に保ちやすい)
単に観光的ブランディング(現在は観光振興のためも)
- 旧市街(メディナ)の散策
シャウエン最大の魅力は、メディナ(旧市街)の路地を歩くことそのものです。鮮やかな青の壁、カラフルな植木鉢、猫たち、そしてフレンドリーな地元の人々。
【主な見どころ】
・ウタ・エル・ハマム広場:中心地。カフェや土産店が並ぶにぎやかな場所
・カスバ(城塞):歴史的な要塞跡。塔から旧市街を見渡せる
・ラース・エル・マ(水場):川の水を洗濯などに使ってきた地元の生活の場
- 手工芸と買い物
シャウエンでは、ウール製品・織物・革製品・陶器・スパイスなどの手作り品が充実しています。
他の都市よりも観光客慣れしており、押し売りが比較的少ないのも好ポイントです。 - 自然とトレッキング
リフ山脈のふもとに位置し、自然も豊か。
アクシャル滝(Akchour Waterfalls)などのハイキングスポットも人気。
【ベストシーズン】
春(3~5月) 花が咲き、快適な気候。ベストシーズン。
秋(9~11月) 夏の暑さがやわらぎ、過ごしやすい。
夏(6~8月) 日中は非常に暑い(35℃超える日も)
冬(12~2月) 雨が多く、寒暖差が大きい。静かに観光したい人向け。
【アクセス方法】
シャウエンには空港がありません。主な行き方は以下の通りです:
● タンジェ(Tangier)から
バス:約2.5〜3時間(CTM社などが運行)
グランタクシー:約2時間(料金は交渉制)
● フェズ(Fez)から
バス:約4時間半(CTMやSupratoursなど)
車:約3.5時間
● カサブランカやマラケシュから
フェズやタンジェ経由で向かうのが一般的(途中泊もおすすめ)
【宿泊情報】
おすすめ宿タイプ:
リヤド(Riad) 伝統的なモロッコ邸宅。中庭やテラス付きで風情あり。
ゲストハウス 家庭的でリーズナブル。個性ある装飾が魅力。
ブティックホテル おしゃれな内装と快適な設備。カップルや女性旅に人気。
※旧市街内の宿に泊まると、朝晩の静かなシャウエンを満喫できます。
【グルメ】
クスクス:金曜の昼に出すのが伝統。野菜や肉と蒸したセモリナ。
タジン:ラムや野菜を陶器の鍋で煮込んだモロッコ料理の定番。
ミントティー:甘いモロッコ式。カフェやレストランで必ず出されます。
ローカルパン(ホブス)やオリーブも、朝食におすすめ。
【写真映えスポット】
ブルーの階段エリア メディナの路地。壁・階段・ドアまで青尽くし。
鉢植えの壁 壁に吊るされたカラフルな鉢と青壁のコントラスト。
猫とのツーショット 野良猫が多く、絵になるシーンが撮れます。
カスバの屋上 シャウエンを見下ろす絶景。日没時が美しい。
【旅行の注意点】
歩きやすい靴必須:坂道・石畳が多い。
現金(ディルハム)を用意:クレカ不可の店が多い。ATMあり。
日差し対策:サングラス・帽子・日焼け止めは必携。
水道水は飲用不可:ミネラルウォーターを購入しましょう。
写真撮影マナー:人(特に女性や子ども)を撮るときは一声かけましょう。
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