赤い巨岩の絶景「ウルル」

ウルル（旧称：エアーズロック）は、オーストラリア中央部のノーザンテリトリーに位置する、世界最大級の一枚岩です。高さ348メートル、周囲9.5キロメートルのこの巨大な砂岩は、先住民族アナング族にとって神聖な場所であり、自然と文化の両面でユネスコ世界遺産に登録されています。

【ウルルの魅力】

地質と自然の驚異
ウルルは約5億年前に形成されたとされ、地表に見える部分は全体の一部に過ぎません。その岩肌は、日の出や日の入りの時間帯に赤や紫、黒といった色に変化し、訪れる人々を魅了します。
アナング族の文化と歴史
ウルルはアナング族にとって「ティジュクルパ（Tjukurpa）」と呼ばれる創世神話の舞台であり、彼らの文化や信仰と深く結びついています。ウルル周辺では、アボリジニの伝統や生活様式を学べるカルチャーセンターやガイドツアーが提供されています。

【おすすめのアクティビティ】
・ウォーキングトレイル
マラ・ウォーク：アナング族の伝承や岩絵を学びながら歩けるコースです。

・クニヤ散策路（ムティジュル散策路）：往復約1キロ、約45分で回れる初心者向けのコースです。

・ウルル一周トレイル：全長約10.6キロのコースで、ウルルの全景を楽しめます。

【特別な体験】
フィールド・オブ・ライト：約5万個の太陽光発電LEDが砂漠を彩る光のインスタレーションです。ウィントジリ・ウィル：先住民の物語を光と音で表現した夜のショーです。キャメルライドやヘリコプター遊覧：ウルルやカタ・ジュタを異なる視点から楽しめます。

【カタ・ジュタ（マウント・オルガ）】
ウルルから西へ約50キロの場所に位置するカタ・ジュタは、36個の巨大な岩が連なる奇岩群で、アナング族の聖地として崇拝されています。その中でも「ウォルパ渓谷」は、高い砂岩の壁や狭い谷、巨大な岩の塊の間を歩くことができ、美しい自然の息吹を感じることができます。

【アクセスと宿泊】
アクセス：ウルルへの主なアクセス方法は、アリススプリングスから車で約5時間、またはエアーズロック空港（コネラン空港）への直行便を利用する方法があります。

宿泊施設：エアーズロック・リゾート内には、キャンプ場から高級ホテル「ロングチュード131°」まで、多様な宿泊オプションが揃っています。

【ベストシーズン】
ウルル観光のベストシーズンは、気温が比較的穏やかな5月から9月です。この時期は、日中の活動がしやすく、星空観察にも適しています。