北沢浮遊選鉱場跡は、新潟県佐渡市にある、かつて佐渡金山(相川金銀山)の選鉱所だった施設の跡地です。1937年に稼働を開始し、1972年に閉山するまで、金銀鉱石の選鉱に利用されていました。
【歴史】
北沢浮遊選鉱場跡は、佐渡金山の近代化を支えた重要な施設の一つです。従来の選鉱法では、大量の水が必要でしたが、浮遊選鉱法は水の使用量を大幅に削減することができ、佐渡金山の収益性向上に大きく貢献しました。
この「浮遊選鉱法」という技術の応用と大規模な設備投資によって、東洋一とうたわれるほど多くの金銀が生み出されていました。
【現在】
現在は廃墟となっていますが、2012年に国の史跡に指定され、2015年には重要文化的景観にも選定されています。近年は、その独特な景観から観光スポットとしても人気を集めており、「佐渡のラピュタ」の愛称で親しまれています。
緑に覆われたむきだしのコンクリートがミステリアスで異世界感たっぷりです。
【見どころ】
・階段状のコンクリート躯体: かつて選鉱場施設を支えていたコンクリート躯体は、現在も残されており、その巨大なスケールに圧倒されます。
・シックナー: 鉱石と水を分離する施設で、現在は50mのものが1基残されています。
・旧北沢青化・浮選鉱所・旧北沢火力発電所の遺構: 北沢浮遊選鉱場跡の隣接地には、明治期から整備されたこれらの遺構も残されています。
【所在地】
新潟県佐渡市相川北沢町 3-2
【アクセス】
車: 佐渡汽船両津港から車で約40分
バス: 佐渡汽船両津港からバスで約50分
【周辺情報】
佐渡金山
トキの森公園
たらい舟体験
佐渡歴史伝承館
【参考情報】
佐渡観光ナビ:https://www.visitsado.com/spot/detail0091/
新潟観光ナビ:https://niigata-kankou.or.jp/spot/42550
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