ナミブ=ナウクルフト国立公園は、ナミビア西部に位置するアフリカ最大級、かつ世界でも有数の広さを誇る国立公園です。総面積は約49,768km²で、スイスやアメリカのニューハンプシャー州とバーモント州を合わせた面積よりも広大です。
この公園は、世界最古の砂漠とされるナミブ砂漠と、ナウクルフト山脈を含んでいます。ナミブ砂漠は長さ1,000km以上にも及び、アプリコット色やオレンジ色に輝く巨大な砂丘が特徴です。
【基本情報】
国名:ナミビア共和国(Namibia)
面積:約49,800㎢(スイスと同程度)
設立:1907年(アフリカ最古級の保護区)
特徴:世界最古の砂漠「ナミブ砂漠」と山岳地帯「ナウクルフト山脈」を含む広大な国立公園
【見どころと魅力】
- ソッサスフレイ(Sossusvlei)
公園内で最も有名な観光地
赤く染まった巨大砂丘群が広がる絶景地帯
砂丘の高さは300mを超え、「世界一美しい砂丘」とも称されます
朝日や夕日で色が変化する光景はまさに絶景
▶ 特に有名な砂丘:
・Dune 45(デューン45):登りやすく、人気の朝日スポット
・Big Daddy(ビッグ・ダディ):高さ約325m、最も高い砂丘のひとつ
- デッドフレイ(Deadvlei)
ソッサスフレイ近くの真っ白な塩湖跡地に、枯れたアカシアの木が立ち枯れる異世界のような風景
オレンジの砂丘、白い地面、黒い木という対比が美しく、写真映え抜群
世界的な写真家にも人気の場所 - セスリウム・キャニオン(Sesriem Canyon)
風と水の侵食によって形成された深さ最大30mの峡谷
公園の入り口近くにあり、徒歩で探索可能 - ナウクルフト山脈(Naukluft Mountains)
公園の東部に広がる山岳地帯
ハイキングや自然観察に適しており、山地と砂漠が交わる珍しい風景が広がる
アフリカ特有の動植物や野鳥観察も可能
- 野生動物
過酷な砂漠地帯ながら、適応した生物たちが暮らしています:
オリックス(アフリカの大型レイヨウ)
スプリングボック(跳ねるように走るガゼル)
ダチョウ、シャカリマウス、砂漠に適応した昆虫類など
【ベストシーズン】
5月〜10月(乾季):ベストシーズン。朝晩涼しく、空気が澄んでいる。砂漠の表情もくっきり。
11月〜4月(暑季・雨季):日中は非常に暑い。一部の地域で通行困難になることも。
【観光のタイミング】
日の出・朝が特におすすめ:気温が比較的低く、砂丘の陰影が最も美しい
日中は気温40℃を超えることもあるため、午前中の観光が基本
【アクセス方法】
● 起点:ナミビアの首都 ウィントフック(Windhoek)
車で約5〜6時間(4WD推奨)
公園の主要入り口:セスリウム・ゲート(Sesriem Gate)
ナミビアは自家用車やガイド付きツアーが主流(公共交通機関なし)
【宿泊情報】
● セスリウム周辺のロッジ・キャンプサイト
Sossusvlei Lodge(高級ロッジ)
Desert Camp / Desert Quiver Camp(中価格帯)
Sesriem Campsite(ナミビア政府運営、アクセス至近)
【旅行のアドバイス】
サングラス・帽子・日焼け止めは絶対必須
靴はスニーカーかトレッキングシューズ(砂でサンダルは不向き)
水は多めに持参(1人あたり1日3L以上が目安)
夜は冷える:砂漠特有の寒暖差に注意(特に5月〜8月)
ドローン飛行禁止区域あり:使用前に許可確認を
【写真スポットベスト3】
Dune 45 朝日を背にしたシルエット写真が人気
Deadvlei アートのような木と空のコントラスト
Big Daddy頂上 登頂後の眺望、スリリングな砂滑り体験も可
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